午後4時ちかくになりました。
そろそろお湯に浸かって帰ることにします。
「御幸湯」さんと「小町湯」さん、下見ではどちらも捨て難かったのですが、
なんとなく「小町湯」さんの方に向かいました。しかし、まだのれんが掛かっていない…
常連さんでしょうか、軒下で洗面器を抱えたおじいさんが開くのを待っていたので、休みではないようですが…

で、「御幸湯」さんへ。
こちらはしっかりのれんが掛かっていたので、今日のお湯はここに決定です。
前にはお年寄りの押してこられた手押し車が1台きりしか見当たらないので、
「空いていそうだ」と思いましたが、いやいやどうして。
常時3人くらいはお客さんが入れ替わり来られます。
お湯は熱めで、ぬるいのが好きな私は長い時間浸かっていることができず、
何度か身体を冷まして、湯船に浸かりました。
ここは脱衣所と浴室の間、流しのあるスペースの脇にステンレスのタンク?があったり、
タイルやロッカーは新しめで、ところどころ手を入れられていましたが、
タタキの部分が板張りだったり、ロッカーの上に長方形の古い籐の脱衣かごが置かれていたり、
そして富士のタイル絵があったりして、古いものもしっかり残されている
銭湯でした。

気になるので、やっぱり「小町湯」さんにもう一度行ってみました。
今度はしっかりのれんが掛けられ、営業中。よかった、よかった。
しかし、この市松に配置されたタイルはイイですねえ。とても惹かれます。

帰りは東海道線で、名古屋までずっと帰る予定だったのですが、
大津で乗った時点で、えらい込みよう…で、我慢できず、帰りも草津から柘植(つげ)へ抜け、関西線で帰ることに。こちらは悠々座れました。
草津線の電車は、東海地方ではもう見られない、湘南カラーに塗り分けられた懐かしい車両。これはウレシイ出会いでした。

大動脈である東海道線と違って、関西線は列車本数も少ないので、柘植で30分以上の乗り換え待ち。
こうしたのんびりした時間もいい…2両編成のディーゼルカーで山を越えて、さらに亀山で乗り換え、名古屋へと帰りました。

これにて
大津編はおしまいです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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- 2008/05/15(木) 01:12:38|
- 滋賀県大津市
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前回まで掲載してきたように、この界隈は
路地までスナックやバーが並ぶ
一大歓楽街を形成していますが、もう営業されていないのではないか?と
思われるお店も多くありました。
ここもそんなひとつ。奥へと続く小路があり、何軒もの店があったようなのですが、
建物ごと廃墟と化していました。

あるビルの脇、奥には一軒だけ店がある
路地。
年月を経たビニールトタンの屋根が何ともイイ色で、1枚。

メインストリートから西へ1本めの通り。
こちら側にもいくつかスナックが見られました。
全体的に新しい建物が少なく、「昭和」な風景がそこら中で見られ、退屈しない街ですね…

図書館前の道路沿いの喫茶店。
ドア両側に大胆に配された窓がモダンで、とても惹かれるお店でした。
本日はお休み。

メインストリートから東へ折れたところ。
この付近は民家と歓楽街が混じり合うような町並み。
何度も改変を重ねられた跡が、この家の歴史を物語っているようでした。

向かいの廃業された「ワインルーム」。
近年、日本でもワインを飲むことが定着した感がありますが、
ここは時代を先取りしすぎたか…

アーケード近く、まるで京都のような落ち着いた一角。
石畳の奥には、繊細な格子が美しい家が2軒、顔をのぞかせていました。

次回は、雨を避けて歩いていた途中で見かけた風景。

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- 2008/05/11(日) 09:09:46|
- 滋賀県大津市
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前回の
路地の出口の家には、窓の周りなどに植物のレリーフが施されていました。
しかし、この家は現在は現在使われていないようで、
「売家」のプレートが掛かっていました。…大丈夫カナ…

すぐ北側の
路地。こちらも古い家を改装した夜の店が並びます。

また別の
路地。
旧妓楼と思われる家が、スナックの合間に残ります。

いろんな時代の建物が並んだ
路地は歩いていて楽しいです。
祝日の昼間ということもあり、人気がまったくありません。
のんびり撮影しているとすぐに雨が落ちてくるので、ゆっくりできないのが残念。
雨に濡れた
路地はしっとりして、いい雰囲気なんですが…

ちょっと外れると、スナックだけでなくいろんな店や家が混じり、
生活感が伺えるのがまたイイですね。
この界隈はホント、
路地が素晴らしい!
写真でそれが少しでも伝われば、うれしいんですが…

次回ももう少し、この
長等の街の風景を。

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- 2008/05/07(水) 23:36:26|
- 滋賀県大津市
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円窓の妓楼建築脇の小さな
路地を入ってみましょう。

突き当たったところで行き止まりだと思ったのですが、
右に折れて軒と軒の間を奥へと続いています。

長屋状に同じくらいの年代に建てられたであろう二階屋が連なります。
ところどころこのように板が渡してあるので、その下はとても暗い…

玄関などは新しい戸が入っている家が多いのですが、窓は木枠のままだったり。
どこか暖かみを感じさせます。

このように屋号が掛かる家もあります。
他の家も換気扇が飲食店のように配されていて、昔はお店?のようにも思えます。
路地を出ると、前々回までで掲載した「ヨ」の字型
路地の向かいあたりに
ひょっこりと出ます。
ちょっと意外性があって、秘密の
路地みたいな感覚。

次回もこの界隈の
路地へと潜ります…

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- 2008/05/06(火) 08:47:17|
- 滋賀県大津市
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「ヨ」の字の
路地から出て、少しアーケードの方へ戻ったところの四つ角に建つ家。
スクラッチタイルが貼られた上部の装飾、そして窓も変わったカットが施されています。
パッと見は洋風な造りですが、よく見ると屋根の鬼瓦が見えます。

同じ家の側壁。
四角や菱形の装飾は何を表しているのでしょうか?
四角の中には、小窓を埋めたような跡も見受けられます。
交差点の向こうに見える古い家も、一階がシャレたバーに改装されています。

奥へと歩くと、ここにも細かな格子が美しい家が現れました。
そういえば、
大津では豆タイルを多用した、所謂カフエー調の家は見かけませんでしたね。

さらに先のお宅。
大改装されたのか、円窓以外は近代的な印象です。

同じ並びのお宅。
屋号を記した看板の跡が見られますが、現在はやめてしまわれたようです。
前に敷かれた鉄板の下は、水路となっています。

細い
路地を挟んだ隣りも、かつての妓楼建築。
路地側にも玄関が設けられています。

円窓のある部分の土壁は剥がれ落ち、この家の経てきた時代を感じさせます。
この家の際で水路は直角に曲がります。

同じ家、
路地側の玄関脇の窓。
次回は、この
路地へと歩を進めます。

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- 2008/05/05(月) 00:01:00|
- 滋賀県大津市
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「ヨ」の字型の
路地を引き続き。
奥の通り、コーナーの家。
トタンが張り込まれているものの、デザインされた窓の細工などはそのまま残っています。

同じ位置で右を向くと、上も下も特徴ある飾り窓、そして手すり。
思わずこの場所で何度もきょろきょろしていたのを覚えています。

角を曲がったところ。
ここも左右の建て込み具合に目を奪われます。
洗濯機が並ぶ左の家は、寮のような使い方をされているようでした。

通り側から見た、同じ
路地。
通りから入ると、
路地は緩いクランク状になっていて奥が見渡せないようになっています。
これは意図的にそうされているのか、偶然なのか…
路地の横は小さな駐車場になっていました。
オリジナルのヒトデホイールが付いたアスカ・イルムシャーが駐まっていて、思わずパチリ。
このアスカや同時代のジェミニ、ピアッツアといったいすゞ車、好きなんですよねぇ。

次回は、次の
路地へと歩きます。

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- 2008/05/04(日) 00:20:00|
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