ごぶさたしております。
前回の更新からも1年…随分空いてしまいました。
街歩きや写真は続けておりますが、相変わらず忙しくしておりまして、
なかなかブログの記事を作成するところまで至らず、長らくこのような”休止”状態が続いてしまっております。
そんな中でブログの代わりに続けているのが、ミニ写真集の作成。
前回の『シュウマツダンチ』の次に作ったのが、この
『ポリバケツと空』(←クリックすると、開きます)。
名古屋随一の歓楽街「錦三(きんさん)」の真ん中に建つ、下層がテナント、上層が集合住宅で構成される
8階建てのビルがテーマです。

このビルは、約半世紀前の昭和33年の築。
現在は雨漏りが激しく廊下にポリバケツが置かれている、時代から取り残されたようなこのビルも、
おそらく当時は近代的で、ここに住むこと、働くことが憧れであったことでしょう。
いつもお世話になっているOさんのおかげで、このビルを知ることができました。
感謝の気持ちを込めて、この1冊を作りました。
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テーマ:レトロを巡る旅 - ジャンル:旅行
- 2011/03/06(日) 23:46:20|
- 名古屋市中区
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名古屋の中心部に近い白川公園の一角に建つ
名古屋市美術館(1988年築)。
ここは私の好きな建築のひとつで、時々訪れては中で行われている展覧会も観ずに
こうしてパチリ、パチリと写真を撮ったりしています。特にこの曲線がお気に入り。

この建物は地元愛知出身で、昨年亡くなった建築家、
黒川紀章さんの作品。
wikipediaによると、この美術館は
名古屋の名所である
名古屋城、熱田神宮、大須観音の意匠を取り入れて造られているらしいのですが、
私のような凡人にはどこがそうなのか、よくわかりません。

黒川さんというと、亡くなる直前に東京都知事選や参院選に出馬された際の
「変わったオッサンやな~」という印象が強いのですが、
こうして彼の作品を見ると、やっぱり偉大な人だったんだな~と思わずにはいられません。
ヨメさん曰く、「天才って云われる人は、絶対どこか変わっとる」…うん、そうかも。

美術館の脇に置かれた1970年の
大阪万博のパビリオン「東芝・IHI館」を構成していたテトラ・ユニットのひとつ。
これがたくさん組み合わされて、屋根部分の構造体を形成していました。
足もとに設置された解説(「続きを読む」を参照下さい)によると、建物が解体されてからも
このユニットは再利用され、別の建物として生まれ変わることを目指していたようです。
140個の「交換可能な」ワンルーム・ユニットからなり、
古くなったらユニットごと交換して生まれ変わる…という構想に基づいて建てられた
中銀カプセルタワービル(1972年)と同様に、当時黒川さんらが提唱していた
建築デザイン運動「
メタボリズム(新陳代謝)」を具現化したものでした。
残念ながら、どちらも新陳代謝することなく終わりそうなのですが…

PHOTO:
Kodak EasyShare
V705 2007/09~2008/07
[名古屋市中区栄 くりかえす、このポリリズム…じゃなくてメタボリズム]の続きを読む
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- 2008/09/27(土) 03:13:02|
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前回までの大須へは、地下鉄なら大須観音駅か上前津駅からならすぐなのですが、北に隣接する繁華街「栄」に寄ってから向かうことも多かったです。
栄といえば名古屋で有数の繁華街で、デパートも多い地域なのですが、私はあまり行かないなあ…
その代わりよく足を運ぶのは、国際デザインセンター(IdcN)や「ロフト」などが入るナディアパーク。4階のデザインギャラリーでは時々面白い展覧会(それも入場無料)が催されるのもよく行く理由のひとつです。
ナディアパークの中央部は写真のように吹き抜けとなっていて、私の好きな場所のひとつ。なんだかカッコよくて、ここで写真をよく撮ってます。今回はカメラの設定を「白熱球」モードにして、青みを強調してみました。

エスカレータで少し昇ると、コンコースのように広々とした空間。ここでは時々イベントなども行われます。私事ですが、ヨメさんと栄で待ち合わせするときはいつもこの場所だったりします。

さらに上に昇ったところから一枚。正面に見えるのは矢場公園。

見上げるとこんなで、またイイ感じ…なのですが、ヨメさんはデザインとかに興味がないので、「そう?」と理解できないようです。名古屋にもっとこういうカッチョイイビルが増えるといいなあ。今年開業した名駅のミッドランドスクエアはあまり面白いデザインではなかったからなあ…ルーセントタワーはなかなか良かったですが。
ミッドランドの近くに現在建設中のモード学園スパイラルタワーズにちょっと期待しています。

背面はエレベータ、右はロフトなどの入る商業棟。残念なのは入っていた本屋さんが撤退してしまったこと。栄は本屋さんの激戦地だからなあ…。

ナディアパークの周辺は洒落たお店も多く、歩いても楽しい地域。お昼時になると古いシトロエンのヴァンがやってきて、カフェが開店します。

上と同じナディアパーク西側。この付近はカフェも多く、一休みには事欠きません。この美容院向かいの雑貨店「SEANT」さんは「FREITAG」のバッグが置いてあることもあって、よく覗くお店。先日まで「PHOTOFES 2007」というイベントが行われていました。

全然「レトロ」じゃない内容になってしまいました。すみません。
次回からは、川崎出張編…の予定です。

PHOTO:Kodak EasyShareV705 2007/07-08
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- 2007/09/16(日) 23:55:40|
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最後は
大須の建築の中でも、ビルを見ていきましょう。
数軒のお店が入る2階建て。ちょっと見にくいのですが、壁面は一面にタイルが張り込まれています。色使いもとてもイイなあ…と毎回見入ってしまいます。

こちらは窓周りの造形が好きな建物。カメラを「白熱球」モードにして、青みを強調してみました。

公園に向かい合う6階建て。公園側から見るとなんの変哲もないビルなのですが、こちらから見ると、とても細長~く見えて面白いです。

回転式の窓が素敵な会社ビル。昭和中期の建物は、とても魅力的だと感じる一軒です。

しかし
大須にもやっぱり開発の手が…。そこかしこでこうして建設中の建物が多く見られます。
サビシイような…でも変わり続けることが街が発展していくプロセスでもあるし、仕方ありませんね。

非アーケード
大須編は、これにておしまいです。お付き合いいただき、ありがとうございました。
PHOTO:
Kodak EasyShare
V705 2007/07-08
[名古屋市中区大須 大須のビル建築]の続きを読む
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- 2007/09/13(木) 23:36:31|
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新しいビルやリノベーションによって、少しずつ変わっていく大須の街ですが、今まで掲載してきた路地以外にも魅力的な看板や建物が点在しています。
ここはいつ前を通ってもカーテンが引かれている小さな自動車修理工場。「スバル」のマークも現在のものとちょっと違っているように思います。

東仁王門通1本南にある車庫の扉。随分傷んでいますが、車庫はまだ現役。こういう風景が残っているとなんだかほっとします。

東仁王門通り沿いの建物。ちょっと暗くて見にくいですが、側面に「萬」の文字を○で囲んだ屋号があります。現在は屋台がいくつか集まって営業しており、休みの日には若者で賑わっています。

新地北の1軒。壁には朱泥が塗られており、花街関連の家のように思われます。現在は使われていないようで、玄関は木で覆われつつあり、表札も掛かっていません。

文殊通り、風俗店辺りのしもた屋風の1軒。ちょっと盛り上がった2階部分はどんな看板だったのか気になります。

次回は非アーケード大須編最終回。もう少し建築を見て歩きます。

PHOTO:Kodak EasyShareV705 2007/07/-08
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- 2007/09/11(火) 22:57:07|
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商店街の南東、東仁王門通の一本南は、「文珠通り」と呼ばれるエリア。ここにも気になって寄ってしまう
路地があります。

数十mの
路地が平行に2本。これは東側の
路地(上写真も)。

こちらは西側。タイルの壁とひび割れたコンクリートの地面が印象的です。

2本の
路地とも、長屋構造で間口の狭いお店が並んでいます。ここは昔、小さな赤線(青線?)のような店が集まっていたとか…そう言われてみると、使われていないこの家の装飾は、カフェー調ですね。

一本東の通り。思い切り緑化された美容院を始め、この道沿いもなかなかです。左端にちょっとだけ写っている交差点付近には数軒の風俗店があったりしますが、客引きもおらず静かな町並みです。
路地のすぐ近く、私の常用バッグ
「FREITAG」のショップ、「サンフォード」さんの背面の壁。これは狙ってやってるよね…

次回は
大須の建築をいくつか。
PHOTO:
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V705 2007/07-08
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- 2007/09/09(日) 00:53:51|
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