前回で掲載した栄界隈の
ジャズ喫茶調査の後、あらためて家でネット検索していたところ、そのうちの1軒、錦3丁目にあった「
もっきんぽっと」さんが現在は西区で営業されているのがわかりました。
これは行かねば!次の休みに早速出かけてみました。
地下鉄を庄内通駅で下車して東へ向けて歩きます。住所から大体このあたりと見当をつけた手書きの地図を頼りに、雨の中を探します…が、なかなか見つからない…なんとか近所のおじさんに尋ねてたどりつくことができました。
お店は、小さな川沿いに建つ普通の家のような外観。
中に入ると、カウンターとテーブルがふたつのこじんまりとしたアットホームないい感じ。ヒゲが素敵なご主人とジーンズが似合う奥さまが暖かく迎えて下さいました。

食事がまだだったので、ビーフカレーをお願いしました。昔の喫茶店のようなコクのある懐かしい味でした。後から来られたお客さんが食べられていたナポリタンもオイシソウ…他にも各種トーストなどがありました。
ご主人が丁寧に淹れてくださったコーヒーを飲みながらいろいろと雑談。「この間、錦の店があったところに行ってみたんですよ、サンライズビルでしたよね」と伺うと「そう、懐かしいなあ、錦では86年までだったね。その後上名古屋を経て、今年3月からここでやってる」
…掛かっているのは上写真のアン・バートンのボーカル。彼女のレコードを聴くのは初めてですが、ビリー・ホリデーのように暗くなく、素敵な歌声でした。
営業時間をうかがうと、午前11時から午後11時までで、夜はお酒を飲みながら…というスタイルで、メニューも変わるそう。日曜、祝日がお休み。
帰りがけ「よかったら、またおいで」と声を掛けていただきました。
また機会を作ってうかがいたいと思います。ありがとうございました。

「市バスが便利だよ、本数も多いし」とご主人から教えていただき、すぐ近所のバス停「又穂住宅東」から、栄へとやってきました。
いくつか気になっていたショップを巡ったあと、ホントは銭湯へ行こうと思っていたのですが、考えた末、藤が丘行きの地下鉄に乗車。以前も行ったことのある
ジャズ茶房「
青猫」さんへとやってきました。

夕方の半端な時間なため、お客は私ひとり。
マスターから「何かリクエストはございますか?」「そうですね、ミルト・ジャクソンでなにか」「彼のはあまりないんですが…MJQでもいいですか」「じゃあ、『コンコルド』を…」何度となく聴いているアルバムなのですが、いいシステムで聴くと、一層いいなあ。ありがとうございました。

「
青猫」さんでもコーヒーをいただきました。こちらもオイシイ。「
もっきんぽっと」さんと「
青猫」さん、とてもよい時間を過ごさせていただきました。

PHOTO:
Kodak EasyShare
V705 2007/06/22
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テーマ:レトロを巡る旅 - ジャンル:旅行
- 2007/07/05(木) 21:06:36|
- 名古屋市西区
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さらに南へ歩いてみます。この付近は「四間道(しけみち)」と呼ばれるエリア。近年、町屋を利用したカフェや蕎麦屋さんなどの店がいくつかできて、ガイドブックにも取り上げられるようになりました。
この四間道を始め、覚王山や大須、名駅など市内各地で古い建築を活かした店造りがなされるようになりました。うれしいことです。

しかし、四間道から少し外れると、静かで下町風情が残る町並み。「昭和」な建築が多く見られます。

ドアの木目が虎のように見えた「デザイン事務所」。1つだけちょこんと置かれた鉢植えがまたカワイかったです。

今日はお休みの「純喫茶」。いつもは近所の人で賑わっているのかもしれません。

「純喫茶」の
路地にある会社のベランダには「屋根神さま」が鎮座しています。この界隈にはこうした社がいくつも大切に祀られています。

国際センタービルのすぐ裏手の家。国際センターは江川線、桜通りという大変交通量が多い道路が交わる交差点に面していますが、少し入ったこの辺りは結構静かで、別世界のようです。

次回は桜通りを渡って向かいに位置する、名駅5丁目へ。

PHOTO:RICOH
GR-DIGITAL+GW-1 2007/05/27
- 2007/06/27(水) 00:01:00|
- 名古屋市西区
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子守地蔵尊の
路地からわずかに南に、5軒ほどがまとまった古い長屋があります。前回書いたように地蔵尊の
路地の長屋は
置屋さんだったそうですから、ここもそうではないか?とにらんでいます。
一番北側の家。5軒の中でもっとも原型を留めているように思います。

手前の家は、喫茶店かなにかご商売をされていたのでしょうか。店の面影が残る外観です。

一番南の家。玄関上の窓がカワイイ。

1本西の通り。古い民家が軒を連ねるここは、界隈で好きな風景のひとつです。民家に混じり、食堂や印刷会社、床屋さんなどご商売を営まれている家も多くあります。最近では、オシャレなイタリア料理店もオープンし、今度はヨメさんを連れて来てみたいと思ってます。

2階のガラスが素敵な家。空家となっているらしく、軒下はバイク置き場となっていました。

次回はさらに南下し、国際センタービルの裏手あたりへ。

PHOTO:RICOH
GR-DIGITAL+GW-1 2007/05/27
- 2007/06/26(火) 06:00:00|
- 名古屋市西区
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円頓寺銀座の出口の家は、取り壊されてぽっかりと空地になっていました。
店部分の床には、キレイナ市松模様のタイルが残っていました。…私の足が写りこんでしまいました。
円頓寺銀座から
円頓寺劇場の側には、昔は通り抜けられるようになっていたようですが、現在は塀に阻まれて通じていません。商店街の方からぐるりと廻りこんでみました。3軒目の新しい家が劇場のあった場所です。
円頓寺劇場の前で道は直角に曲がり、南へと延びています。劇場の前には、数軒の飲み屋(の跡?)が並んでいます。おそらく、銀座の方へは一番手前の店の脇から抜けられるようになっていたと思います。
奥の人が歩いている前の家は、しばらく火事で焼けたままになっていましたが、新しくなっていました。
路地をちょっと歩いて、次にやってきたのは、子守地蔵尊や屋根神さまがある
路地。地蔵尊左右は古い家が並んでいたのですが、右の家は分譲住宅が新築されていました。

この
路地の古い家は、芸妓さんの置屋だったといいます。こちらの空家は名前が型抜きされていました。

次回は、
円頓寺から南へと歩きます。

PHOTO:RICOH
GR-DIGITAL+GW-1 2007/05/27
- 2007/06/24(日) 21:00:00|
- 名古屋市西区
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今回からは、西区
円頓寺から堀川沿いに南へと歩きます。
まずはこのブログを始めてから何度か訪れている
円頓寺銀座。数十メートルの路地に10軒くらいの飲み屋が集まる小さな歓楽街です。
隣りにあった成人映画館、「
円頓寺劇場」がなくなって以来、「ここは大丈夫か?」と心配で心配で、ついつい足が向いてしまいます。
今回は「変わらないか…」と思えたのですが、左側のシャッターが閉まっている家の隣りが新しい普通の家に建て替えられていました。

一番端のロックバー「テラゾ」さん。サイケデリックな外観から、いつも「どんな店だろう?」と思っているのですが、夜遅くからの営業なので、私は開いているのを一度も見たことがありません。

この路地の店で看板が一番味がある店。三軒長屋の真ん中。

南側の並び。一番手前は外観がちょっとアヤシイ…といつも思っています。

路地の出口側から。奥の白いクルマが止まっているところが、
円頓寺劇場があった場所。

現在は民家となってしまった店や空家も数軒あります。

次回は
円頓寺劇場があった路地へ。
- 2007/06/23(土) 23:59:59|
- 名古屋市西区
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ゴールデン・ウイーク初日の先月29日の夜は、名駅で飲み会に呼ばれていました。
せっかく名駅まで行くなら、その前に
銭湯でも…と目論み、駅から近い「
桜湯」さんにやってきました。
「
桜湯」さんは昨年5月初めに大阪出張の帰りに入って以来ですので、ちょうど1年ぶりです。
それからも何度かここを通りかかっていたのですが、最近隣にあった古い木造家屋が取り壊されて更地になってしまったので、大丈夫かなあ…と気になっていたのです。
ガラガラッと入口の引き戸を開けると、前回とおなじ女将さんが務める番台。相客は…浴室にひとりだけ。日曜午後6時ですが、ちと寂しいなあ。
料金400円を支払って、細かいタイルのタタキを跨いで上がります。
床もロッカーもベンチも木製のなんだか懐かしい脱衣所、広めの流しスペースとその脇の中庭もうろ覚えながらそのままで、ほっとしました。
さて、浴室へ。
相客の方は私が身体を流している間に上がってしまわれたので、すぐに私ひとりとなってしまいました。
前回と変わらず「ピー」と音を立てるポンプの白湯に浸かります。ここの浴室は古さが目立つものの清潔。天井も高くて気持ちよく浸かれます。
ひとりきりというのは久々。広い浴室を独占できてちょっとうれしいような、さびしいような複雑な気分。きょろきょろ見回しながらお湯を楽しんでいると、女湯との仕切りに「超音波風呂」の掲示が。…そうか、前回は気付きませんでしたが、この「ピー」といってるポンプは超音波の発生装置だったのか…。しかし、気泡の出方がへろへろで、あまり効能はなさそうです…。
緑色の入浴剤が入れられた薬湯も相変わらず、超浅め。子ども用という位置付けなのでしょうか。そういえば、脱衣所に「5月5日は菖蒲湯」とポスターが貼ってありましたが、ここが菖蒲湯になるのかなあ。だとするとあまりうれしくないなあ。

イスも変わらず用意されていません。床にぺたんと座って洗うのも前回同様。先に書いたように清掃は行き届いているのですが、やっぱり心理的に抵抗があるなあ…。いいレトロ
銭湯だけに細かいところが気になってしまいますね。
ドリンククーラーを覗くと、ビール、CCレモン、トマトジュースなどが並んでましたが、牛乳類はなし。私はこれから飲み会なので、遠慮しました。
女将さんの「ありがとう、おやすみなさい」の声に送られて表へ。「
桜湯」さん、発展著しい名駅地区で頑張っておられるからか、気になる
銭湯ですね。また行くことがありそうです。いいお湯でした。
ちょっと時間があったので、「
桜湯」さん至近の新しいビル、「名古屋ルーセント・タワー」を少しぶらついてみました。高級ブランドショップが軒を連ねる「ミッドランド・スクエア」に話題を独占されてイマイチ取り上げられない「ルーセント・タワー」ですが、私的にはこちらのデザインの方が好きだなあ。

飲み会の席に着くなり、みんなに「もしかして、また
銭湯行ってきたの?」「好きだねえ」などと冷やかされ…。
その後3時間に渡って仕事、趣味、異性etc…いろいろな話題で楽しいお酒を楽しみました…。やっぱり飲み会はいいなあ。
PHOTO:
Kodak EasyShare
V705 2007/04/29
- 2007/05/07(月) 22:00:00|
- 名古屋市西区
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