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この日は木曽川を挟んで北側に位置する岐阜県各務原市に用事があったので、ちょうど帰り道にある江南へ寄ってみることに。
以前江南市を訪れたときは、市内で2軒残る銭湯のうち「広見湯」さんは「都合によりしばらくの間、休業」、もう1軒の「栄温泉」さんは「臨時休業」で湯に浸かることができませんでした。
まず江南駅に近い「広見湯」さんへ。…魅力的なファサードを持つ銭湯ですが、前回と変わらず休業中…。

次に商店街の西の方に位置する「栄温泉」さんへ。前にお客さんの自転車が並べられており、こちらは営業中。よかった、今日はお湯に浸かれそうです。

表のガラス戸を「こんにちは~」と開けると、そこに番台はなく、下駄箱のある土間でした。ユニオンジャックのような文様の下駄箱は、常連さんが持って帰ってしまうのか、カギがあるのはほんのわずか。
もう一度「こんにちは~」とガラス戸を開けて番台の女将さんに料金を支払います。500円硬貨を出すと、お釣りが150円。8月末から愛知県の料金(統制料金の上限)は380円から400円に改定されましたが、ここはさらにそれ以前の350円で頑張っておられます。後で女将さんに伺うと、「組合から新料金のポスターは届いとるけどね。値段を上げてまうと、これまで週に3回来とった人が2回になってまうでね」

脱衣所はとてもいい感じ。ロッカーは新しいものが入っているものの、それ以外は「昭和」のまま。突き当たりに中庭代わりか、岩が配されているので、浴室の間にある流しスペースが台形になっているのが特徴です。
浴室も脱衣所に劣らず、「昭和」的。入ってまず目に入るのは、正面の壁面のモザイクタイル画。エンゼルフイッシュが泳ぐ海底の風景で、ちょうど女湯との仕切り上部には竜宮城が描かれています。山や湖畔の風景のものは見かけますが、これは初めて目にしました。
全体的には良い状態に見えますが、竜宮城を真っ二つにするヒビが…気になる。
浴槽は中央に設けられており、手前からジェット、白湯、電気、大きめの白湯の4つ。温度は奥に行くに従って高くなっていました。いずれも木製の天井や窓枠から、結構古い浴室だと思われますが、清潔に保たれています。ただ、浴槽のタイルが剥がれていたり、ジェットの出が一定でなく脈を打つように強くなったり弱くなったりと、設備的にはガタが来ているように感じられました。桶はケロリンですが、常連さんはマイ洗面器を持ってこられるのでしょう、備え付けはわずか3つのみでした。

湯から上がって、ドリンクを…と、脱衣所の隅におかれた自販機にお金を入れようとすると、女将さんから「壊れとるよ、何がいい?」「じゃあ、オロナミンを」と言うと、わざわざ番台から降りて女湯側のドリンククーラーから持ってきて下さいました。恐縮です。
それをきっかけに、お話を伺うことに。「昔はね、隣のバロー(スーパー)が建っとるとこは空き地でね、近くの製紙工場から余った切れ端をもらってきて積んどった。三助さんを雇って焚いてもらってもやっていけたでね、いい時代やったよ。そのころ江南には5軒も銭湯があったでね」「その空き地に5階建てのユニーができたころは、まだ商店街に人が多かったけど、今はいかんね。江南の駅から商店街を通っても真っ暗だでね。まさか昔はこんな時代になるとは思わんかったねえ」

「栄温泉」さん、いいお湯でした。「広見湯」さん、復活を祈念しております。
PHOTO:Ricoh caplioGX+DW-4 2006/09/16
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- 2006/09/18(月) 23:34:48|
- 愛知県江南市
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江南編最後は、町のその他の風景です。
新町通り商店街裏の路地を入ると…

「マツダランプ」のホーロー看板がいくつも並んでいました。
「マツダ」というのは、クルマのマツダと同じなのでしょうか。

新町通り商店街を北に抜けた所にある履物店。足袋の看板、「10枚、12枚、いろいろ」がいいですね。「体育館シューズ」も懐かしい。

上の雑貨店近く、路地の交差点に建つ畳屋さん。交差点に面した壁が面取りされた建物って、なぜか好きなんです。

電柱に残る古い広告、「こうなんういろ」。裏側は「蜂蜜もなか」となっていました。

ウナギ屋さん店頭の看板。「有線五〇五〇番」が気になります。どんな通信システムなのか…

前回書いたように、栄温泉さんも「臨時休業」のため、江南でお湯につかることができず、名古屋へ戻ることになりました。
帰りは江南駅から乗車しましたが、車窓から見た布袋駅に隣接して建つ倉庫が気になって途中下車。名鉄が貨物を扱っていた頃は、ここで積み降ろしがされていたのでしょうか。壁のヒビがイイ感じでした。

江南編は、今回で最終回です。最後までおつき合い下さいまして、ありがとうございました。
また機会を作って、「広見湯」さんを訪ねてみたいです。
PHOTO:Ricoh GR-digital+GW-1 2006/04/01
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- 2006/07/12(水) 20:55:27|
- 愛知県江南市
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東西に並行して続く「愛栄通」と古知野の商店街を結ぶ通りにも商店街が形成されていました。「新町通り商店街」というらしいです。

「昭和」テイストがぷんぷんで、ホントにタイムスリップしたかのような町並み。これはすごい。

昔はこんな商店街がどこにでもあったんだろうなあ…という思いと、よく残っているなあという驚きを感じずにはいられません。

シャッターの下りている店も少なく、そしてひとつひとつのお店がレトロな佇まいで…

やっぱり生きている商店街はいいですねえ…と実感します。

古知野の商店街で出会ったおじいさんが言われていた「都会」という言葉が思い出されます。

次回は、江南編最終回です。

PHOTO:Ricoh GR-digital+GW-1 2006/04/01
テーマ:レトロを巡る旅 - ジャンル:旅行
- 2006/07/11(火) 23:59:14|
- 愛知県江南市
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古知野神社から向こうへも行ってみましたが、私的にはあまり興味が持てなかったので、
一旦東へと少し戻ってから北へと歩きます。
この付近も古めの民家が多く、楽しい。近所の子どもたちがスナックのような扉の前で遊んでいました。

「愛栄通り」という商店街に出ました。商店街西寄りに位置する現役営業中の銭湯「栄温泉」さん。
こちらもファサードが印象的。

「広見湯」さんがダメなら…と目論んでいたのですが、この後、付近をウロウロして戻って来てみると、
営業開始近くになって「臨時休業」の紙が貼り出され…江南で営業している銭湯は、他にありません。ああ、今日はついてないです。

結局、この日は名古屋に戻ってから湯につかることに…その様子は、
こちらをご覧下さい。
「愛栄通り」の商店街は、比較的新しめの建築が多いです。レトロ的には今ひとつインパクトがありません。

次回は、この「愛栄通り」と古知野の商店街をつなぐ、もうひとつの商店街。

PHOTO:Ricoh GR-digital+GW-1 2006/04/01
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- 2006/07/10(月) 23:59:11|
- 愛知県江南市
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古知野の商店街周りの路地をもう少し歩いてみましょう。
通りを前回の銭湯跡と反対側に折れると、数軒の商店跡。
長屋構造で、理容室や喫茶店、写真店、洋服店だったと思われる跡が並んでいました。

商店街1本南を並行する路地にて。昔はドッグフードといえば、真っ先にこの「ビタワン」が頭に浮かびましたね。

「ビタワン」と同じ商店の年季の入った倉庫。「飼料」の文字が辛うじて読めました。

再び商店街の通りに戻り、もう少し先へと行ってみます。
段々と商店がまばらになってきました。

ちょっとモダンな美容室。おそらくここも廃業したような佇まい。

店名の表示に時代を感じます。店名下の塗りつぶされたブロックがちょっと気になる…

ああ、さっきマクドに寄らなければ…と思わせた食堂。しまったなあ。

商店街は、古知野神社の付近で終わり。こちらはその付近の時計店跡。

次回は、もうひとつの銭湯、そして商店街へ。

PHOTO:Ricoh GR-digital+GW-1 2006/04/01
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- 2006/07/09(日) 03:37:36|
- 愛知県江南市
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商店街からは何本か路地が延びているので、足を踏み入れてみましょう。

路地の中は古い建築が結構残っています。こちらは小さな工場のようでした。

しばらく歩くと、道路がなぜかやたらと広い一角に出ました。
なんとなく豊橋の東田遊廓を思わせるような町並み。うーん。

上の町並みの周りをしばらく歩いてみましたが、結局どんな意図でこうなったのか、よく分からず…。

またうろうろしていると、銭湯を発見。しかし、残念ながら既に廃業された佇まい。

煙突も残っていますが、こちら側は家が何軒かまとめて取り壊されて更地になっていました。商店街の通りではマンションの建設が進んでいたし、ここもいずれ同じように?

銭湯のある路地。手前の「珈琲館」もイイ感じ。

次回も、もう少し路地を歩いてみます。

PHOTO:Ricoh GR-digital+GW-1 2006/04/06
テーマ:レトロを巡る旅 - ジャンル:旅行
- 2006/07/07(金) 23:59:32|
- 愛知県江南市
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